マイナーペンタトニックスケールを弾いてみよう
ギターといえばペンタトニックスケールですね。ブルースギタリストだけではなくロックギタリス、ジャズギタリストまで幅広く使用されている響きが豊かな魅力的なスケールです。
初心者でもスケールをなぞるだけでソロが弾けてしまう便利この上ないスケールです。
ペンタトニックスケールはその名の通り5音で構成されています。
余談ですがヨナ抜きという言葉を聞いたことはありませんか?
通常7音のスケールから4度の音と7度の音を抜いた音階で有名なところは坂本龍一の『戦場のメリークリスマス』はこのヨナ抜きで作られています。
なぜだかわかりませんが、和的な感じがするスケールになります。B'zの松本隆弘はこの音階をうまく使い和的な旋律を作っています。
ペンタトニックスケールは一歩間違えば演歌のようなフレーズになってしまうこともあります
また、マンネリな手グセフレーズを連発してしまうこともあります。
お気に入りのギタリストの演奏をよく聴いてかっこいいフレーズを学びましょう。
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Aマイナーペンタトニックスケールを例にあげます。AマイナーペンタはA-C-D-E-Gで構成されます。この音階を分析してみましょう。
Aに対してCは♭3rdになります。マイナースケールは3rdの音が♭になると覚えてください。
この♭3rdの音は後々重要になってきますので深く理解しなくてもいいので『AマイナーのC音は♭3rdなんだ』と覚えておいてください。
ギターのポジションは下図のようになります。もちろん他にもAマイナーペンタが弾けるポジションはあります。
ギターは平行移動しても音の関係は同じなのでハイフレット側に3フレット移動すればCマイナーペンタトニックスケールになります。ルートがどこになるかしっかり確認して覚えてください。
いきなり指板全体のダイヤグラムを見ると面食らってしまうと思いますので各ブロックに分けて練習して行きましょう。
スケールはブロックで考える
ここでいうブロックとは弾きやすいまとまりのようなものと解釈してください。
スケール練習は各ブロックごとに行うとわかりやすいです。
ここで下のダイヤグラムを見てください。E型とかD型とか記載されていると思います。
これは各ポジションのR(ルート)、♭3、p5の位置関係をよく観察すると・・・・
E型の場合、R、♭3、p5の位置がオープンコードのEmの形になっているのがわかります。
同様にD型の場合はDmの形が含まれています。ブロックを分類しやすいようにしただけのものなので深く考えなくてもOKです。
Aマイナーペンタのスケール練習
下のタブ譜はフレットボードを端から端までいっぱいに使った例です。
慣れないうちは一段ごと分けて練習するといいと思います。
12フレット以上はタブ譜を見ないで弾けるようになるとさらにレベルアップできますよ。
チョーキングポイントを覚えよう
ギターの醍醐味チョーキング、チョーキングによってギター特有の表情豊かなフレーズになります。ペンタトニックスケールには頻出のチョーキングポイントがありますのでブロックとあわせて覚えてしまいましょう。
リックを弾いてみよう
短いフレーズをリックと呼びます。リックをいくつ知っているかで豊かなアドリブが弾けるようになります。反対に知っているリックが少なければフレーズがマンネリ化してしまいますので貪欲に他のギタリストのフレーズを学んで自分のものにしていきましょう。
ここでは、誰もが通る有名リックをいくつか紹介します。バッキングパターンを作成し練習すると音の重なり、響きがわかり効果的です。
初めからかっこいいフレーズは弾けませんのでバッキングのコードと自分の弾く音の関係、響きを体験してください。
私は練習にBOSSのrooperやDAWソフトのlogicを使っています。rooperはリズムマシーンもついており当然録音もできるのでフレーズ練習に大変便利です。練習は必ず録音して聴き返してください。
Rick 1
マイナーペンタトニックスケールの超基礎フレーズです。
バックにAmまたはAのパワーコードを鳴らしながら弾いてみてください。
2小節目4拍目の裏の1/4という表記はクォーターチョーキングです。クォーターチョーキングはニュアンスが難しいですが雰囲気が出るように弾いてください。
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